男性は、どう見てもモテる感じではない。服装や髪型はオシャレな感じだが、陰キャオーラというのだろうか? 女性には慣れていないんだろうなと思うような雰囲気だった。
愛里沙は、どう考えてもお世辞を言っていると思う。でも、演技力が高すぎるのか、本心から言っているように聞こえる。
これが、愛里沙の客に対する接し方なんだろうか? こんな事をされたら、陰キャなら誰でも愛里沙に恋してしまうと思う。
「そろそろ行かないとだね。お店で待ってるね。でも、どうしよう。高橋くんのことばっかり見ちゃいそうだよ……ダメだよね、そんなことしてお店にバレたら、高橋くんにも迷惑かかっちゃう。我慢するね」
愛里沙は、本気で彼に惚れているとしか思えない態度だ。でも、やり過ぎだと思う。こんな事をしていたら、いつか刺されるのではないか? そんな危険性を感じてしまう。
「うん。僕も、気をつける。ヒナちゃん、大好きだよ」
「フフ、私も大好きだよ。早くお店やめて、自由に会えるようになりたいな」
「う、うん。僕も頑張って通うね!」
「ありがとう」
そんな会話をして、二人は出ていった。なんとなく、話が見えてきた。愛里沙は、恐らく借金があるという話で、常連客にお金を使わせているみたいだ。
あまりにも危うい営業方法だと思う。ウソがバレたら、命の危険もあるはずだ。女性に縁のない弱男ばかりをターゲットにするのは、ある意味では正解だと思う。でも、リスクが高すぎる。
僕は、不安でいっぱいになりながら、間仕切りを直して店を出た。こんな形で常連客を抱え込んでいるキャストは、他にもいるのだろうか? キャバクラやホストクラブでは、ありがちな話だと思う。
でも、コンカフェでもこんな話が当たり前なんだろうか? 僕は、コンカフェのことを甘く見ていたのかもしれない。そして、秋葉原に行ってコンカフェに入ってみた。
初めて入るコンセプトカフェ。あまり大きな店ではないが、コンセプトは幼なじみのツンデレだそうだ。それは、最初は笑ってしまうような絵に描いたようなツンデレ幼なじみだった。
愛里沙ほど可愛くはないが、愛嬌のある子が付いてくれた。ことあるごとに、ベ、別にアンタのためにしたんじゃないんだからね! みたいな、定番のセリフを言う彼女。でも、徐々にそれが心地よくなっていった。
お芝居だとわかっていても、心地良い。惚れられているという感覚は、男として気持ちをくすぐられる。
あっという間に時間は経ち、帰り際、
「直弘くん、また来てね。普通に好きになっちゃった。ツンデレじゃないよ。ホントだよ」
と、耳元で言われた。営業トークとわかっていても、もしかして? と、脳天気に思ってしまった。
お客さんが、愛里沙にハマる理由がよくわかった。愛里沙ほど可愛くもない女の子だったが、僕は半分好きになっている。正直、気になってしまっている。
もし、童貞で女性と交際もしたことがない弱男なら、本気で好きになるのが目に見えている。そして、愛里沙はそれが巧みなんだと思う。
お金を使うお客には、惜しみなく最後までさせてしまう。貞操観念がないとも言えるが、武器の使い方をよくわかっているとも言えると思う。
僕は、妻の不倫をこんな形で分析している自分にあきれてしまった。証拠を押さえて、離婚するべきだと思う。それが正解で、浮気した相手からも搾り取れば良いと思う。
でも、僕は愛里沙のことを少しも嫌いになっていない。むしろ、執着心が増していて、好きだという気持ちが大きくなった気すらする。
そしてなによりも、かなり強く興奮している。愛里沙が他の男のペニスをくわえる姿……キスしている姿……セックスをしている姿を思い出し、胸が掻きむしられるような気持ちになるが、手も触れていないペニスが射精してしまいそうになっている……。
もともと、寝取られ好きの素質はあったと思う。でも、いまはそれがかなり進行してしまったと思う。愛里沙が浮気している姿を想像して、オナニーをしてしまう日々だ。
そんなある日、会社に行く準備をしていると、愛里沙が念入りにメイクをしていることに気がついた。僕は、ピンときてしまった。
先に家を出て、会社に連絡を入れる。客先に寄ってから行くので、昼くらいになると。そして、例のネットカフェがある駅で降りて、待ち伏せをしてみた。
もしかして、来ないかな? 来ないと良いな……と思いながら待ち続けると、愛里沙が駅から出てきた。手を繋いで歩いているが、初めて見る男性だ。やっぱり、一見オシャレっぽいが、動きがキョドっている。
愛里沙は、笑顔で話しかけながら歩き始めた。楽しそうに話をしているように見えるが、男性の方は緊張しているのが伝わってくる。
手を繋いで歩き続ける二人。少し離れて後を追うが、恋人同士みたいに見える。僕は、この時点ですでに勃起しているし、オナニーをしたい欲求と戦っている。
二人は、案の定あのネットカフェに入っていった。僕も少しして入室し、個室を取った。部屋に入ると、すぐに愛里沙の声が聞こえてきた。
どうやら、このネットカフェが愛里沙の営業場所のようだ。
「鈴木くん、ダメだよ。あんなのやり過ぎだよ。嬉しいけど、鈴木くんが心配だよ」
いきなり説教みたいな事を言っている。少し怒っている雰囲気もする。
「で、でも……負けたくなかったから」
「嬉しいけど、あんなことしてたら、すぐお金なくなっちゃうよ。無理しないで、ずっと長く通って欲しいもん。鈴木くんと会えなくなったら、泣いちゃうよ」
「ゴ、ゴメン。でも、オヤジの遺産もあるし……」
驚くようなことを言う彼。急に、犯罪の臭いがしてきた。
「それは、鈴木くんの将来のためのお金でしょ? 私には、使っちゃダメだよ。ちゃんと自分で稼いだお金で、会いに来て欲しい。約束して」
愛里沙は、驚くほどまっとうなことを言っている。お金を搾り取るのが目的なのではないのだろうか?
「約束する。頑張って、働くよ」
「フフ、嬉しいな。約束してくれたから、ご褒美上げるね」
「えっ、あっ、ダ、ダメだよ、そんなのダメだって」
「シィー、声大きいよ」
二人は、声を潜める。聞き取りづらくなってしまったが、だいたいわかる。僕は、また隙間から覗き始めた。少し間仕切りを上にずらすと、愛里沙が男性のズボンのファスナーを降ろしているのが見えた。
男性は、恥ずかしそうにはしているが、無抵抗だ。あっという間にペニスが飛び出てしまった。デカい……それは、日本人離れしたサイズだった。
「大きい! こんなの初めて見たよ。ここまで大きいと、入らない子もいるんじゃない?」
愛里沙は、かなり驚いている。
「うぅ……まだ、使ったことない。童貞なんだ」
彼は、思った通りのリアクションだ。そうだろうなと思っていた。
「ウソッ!? 本当に? 鈴木くんが経験してないなんて、信じられないよ。鈴木くん、優しいし格好いいし、彼女になりたがる子多いでしょ?」
愛里沙は、前回と同じような話をしている。これが、愛里沙の必殺技なんだと思う。愛里沙の言い方が上手すぎて、お世辞だと気がつける男は少ないかもしれない。
「そんなことないよ……俺、暗いし、オタクだし」
「そうかなぁ? 私は大好きだよ。早くお店から卒業して、いっぱいデートしたいな。私とじゃ、イヤかな?」
「イヤなわけないよ! 本当に、デートしてくれるの?」
「うん。だって、これもデートでしょ? いまは、お店にバレたら大変だからこんなデートしか出来ないけど、遊園地とかドライブとか、色々行きたいよ」
「う、うん。俺も頑張る。いっぱい通うよ!」
「ありがとう。でも、無理はしちゃダメだよ。鈴木くんには、そんなことして欲しくないもん」
「わかった。でも、いっぱい通うから。ヒナちゃん、大好きだ」
「私もだよ。大好き」
そして、ヒナは自分からキスをした。驚く男性。でも、すぐにヒナを抱きしめた。
僕は、怖くなってしまった。同じような感じで、男達を虜にしている。これは、完全な色恋営業なのではないだろうか? 男性達は、愛里沙に夢中になっている。でも、こんな事をしていたら、ネットに書かれないだろうか? でも、愛里沙はほとんど書き込みがない。
もしかしたら、こうやって完全にコントロールすることで、不満分子を作らないようにしている?愛里沙のことが、本気で怖くなってきた……。
でも、僕はキスを続ける二人を覗き続けているだけだ。興奮しすぎて、今にも射精しそうになりながら覗き続けている……。
「もしかして、キスも初めて?」
愛里沙は、そんな質問をした。
「う、うん。ありがとう。凄く嬉しい。でも、俺なんかとキスして、イヤじゃなかった?」
彼は、かなり卑屈な性格みたいだ。
「イヤなわけないよ。したくて我慢出来なかった……ゴメンね、初めてもらっちゃって……私なんかが初めてじゃ、イヤだよね?」
「そんなことないよ! 最高だって!」
もう、愛里沙が言う事も、彼が言うことも予想がつくようになってきた。この前行った、ツンデレ系のコンカフェ……あんな感じで、マニュアルというか筋書きがあるみたいだ。
「鈴木くん、この前のシャンパンタワー、本当に嬉しかったよ。でも、無理させてゴメンね。私が出来るお返しなんて、こんな事しかないけど……」
愛里沙は、彼にまたがってしまった。スカートは穿いたままだが、まくれ上がっている。ショーツをずらすと、そのまま入れてしまった。
「ダ、ダメっ、ゴムッ!」
彼は、大慌てだ。声もつい大きくなった。愛里沙は、慌ててキスで口を塞いだ。
僕は、死にそうな顔になっていると思う。愛里沙が避妊もなしで男性にまたがってしまっている……。僕ですら、一度もしたことのない生性行……嫉妬で身もだえしてしまう。
「大丈夫。初めてくらいは、ゴムなんてなしが良いでしょ? でも、中に出しちゃダメだよ」
「う、うん。ありがとう。最高だよ。ヒナちゃん、大好きだ」
男性は、夢の中にいるような顔をしている。僕は、こんな風に覗いているだけで、なにも出来ない。止めることも出来ないで、見ているだけだ……。
「私も大好き……鈴木くんの、大きすぎる……もう、イキそうなの。こんなの初めてだよ。どうしよう、声我慢出来そうにないよ」
愛里沙は、声がうわずっている。
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