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■いつも怖い姉さん女房が、私の後輩には可愛らしい姿を見せていた(転載禁止)

『だから、どうしてそんなことさせたいんだよ』
嫁のかなめが、イラッとしながら答える。私は、嫁の怒った顔に怯みながらも、今更引くに引けずに同じことを言った。
『なんで昇進祝いが、アイツとデートするってことになるんだよ。意味がわからない』
かなめは、やっぱりイライラしながら言う。私は、昨日の告示で係長になった。32歳での昇進なので、それなりに早い出世だと思う。かなめも喜んでくれて、何でもしたいことをしてくれると言い始めた。私は1日考えてから、私の部下の亮とデートをして欲しいと言った。

私が自分の寝取られ性癖を意識したのは、たぶん中学生の頃だ。漫画で主人公のフィアンセが、目の前で他の男に抱かれるというシチュエーションに異常なほどの興奮をしたのがきっかけだ。結局、その漫画では寝取り男はロボットだったという不思議な展開だったが、私には寝取られ性癖を植え付けた。

かなめはとは、3年前に趣味のビリヤードで知り合った。元々そのプールバーの常連だった私が、草大会でやってきたかなめと対戦をしたことで仲良くなった。1年前に結婚したが、お互いにもう30半ばと言うこともあって、あまり新婚生活感はない。
そして、かなめはかなり気の強い女性だ。中高とバレー部にいて主将も務めたような感じだったので、体育会系のノリだ。年も私より2歳上なので、実際に姉さん女房と言うことになる。私は、尻に敷かれっぱなしの日々だ。

私は、怒っている感じのかなめに説明をする。正直に、自分に寝取られ性癖があることを。
『なるほどね。嫉妬して興奮するってヤツだ』
かなめは、知識としてはそんな性癖があるのを理解していた。私は、さらに説明を続ける。
『まぁ、そんなことで喜んでくれるなら、別に良いけど。でも、デートするだけだから。何にもしないからな』
かなめは、渋々という感じで納得してくれた。姉さん女房で怖いイメージがある彼女だけど、意外に私の願いは聞いてくれる。愛されてるなと思える。でも、正直こんなにあっさりとOKしてくれるとは思っていなかった。

私は、かなめの気が変わらないウチにと、翌日すぐに部下の亮に話をした。亮は大学の時の後輩と言うこともあり、よく一緒に遊んだりもする。ウチに来ることも度々あり、かなめとも仲が良い。そして、亮はかなめに好意を持っている。以前から、”かなめさんとデートさせてくださいよ〜”と、ことあるごとに言っている。もちろん、本気で言っていた訳ではないと思うけど、顔はいつも真剣だった。

「えっ? マジですか? ていうか、どうしてですか?」
亮は、意味がわからないという顔になっている。私は、細かく説明をした。でも、寝取られ性癖の部分は多少ごまかすというか、オブラートに包んだ。あくまで、昇進して気分が良いので、いつもデートをしたがっている亮にご褒美を挙げる気持ちになったという感じにした。
「いや、めっちゃ嬉しいです。でも、マジで良いんですか? ていうか、かなめさんはOKしてるんですか?」
早口で聞いてくる彼。テンションが相当上がっているみたいだ。私は、OKは取れていると告げた。

「よくOKしてくれましたね。意外に、俺のこと気に入ってるですかね!?」
前向きな彼。そんな性格がうらやましくなる。私は、そうだなと言いながら、デートの詳細は教えてくれと伝えた。
「はい。もちろんです。でも、どこまでして良いんですか? 手つないだり、チューしちゃっても良いんですか?」
彼は、ノリノリで聞いてくる。私は、出来るのなら何でも良いよと答えた。実際、かなめがそんなことを許すとは思っていない。それに、むしろそんなことが出来たら私としても興奮できるので嬉しい。

「いいんですか〜。そんなこと言って。かなめさん、寝取っちゃいますよ!」
どこまでも亮は前向きだ。私は、頑張れと言った。亮は、ノリが軽い。そして、人見知りしない性格なのですぐに誰とでも仲良くなる。顔は雰囲気イケメンな感じはするが、そこそこ整っている。身長は180cm近くあると思う。まぁ、モテる方だと思う。

そして、亮とかなめのデートの日はすぐに決まった。次の土曜日、遊園地に行くと言うことになった。意外な場所になったなと思いながらも、どんな展開になるのだろう? と、期待と不安でドキドキした。

『じゃあ、行ってくるよ。本当に、一緒に来なくて良いの? どうせなら、一緒に遊べば良いだろ?』
かなめは、少し不安そうな顔で言う。もしかしたら、緊張しているのかな? と思った。かなめは、珍しくメイクをちゃんとしている。いつもは本当に薄いというか、ノーメイクのこともある。元々色白で美人な方なのでそれで問題ない感じだが、やっぱりちゃんとメイクするとすごく綺麗に見える。
そして、スカートを穿いていることにもドキッとしてしまった。かなめがスカートを穿いているのを見るのは、もしかしたら1年ぶりとかかもしれない。

『なに見てるんだよ』
私の肩をどつく彼女。すごく照れくさそうな顔になっている。私は、強烈にドキドキしていた。どう見ても、楽しみにしている。デートすることを、楽しみにしている……。

私は、スカート穿いてるのが珍しいと思ったと告げる。
『ま、まぁ、デートだから。じゃあ、行ってくるよ』
ぶっきらぼうに言いながら、かなめは出て行った。私は、異常なほどにドキドキしている。かなめが、他の男とデートをする。しかも、遊園地だ。かなめと遊園地に行ったことなんて、考えてみれば一度もない。

私は、ただただ嫉妬でドキドキしながら、かなめの帰りを待った。1時間もしないうちに、かなり心が苦しくなってしまう。自分で言い始めて実行したことなのに、なぜこんなことをしているのだろう? そんな風に思ってしまった。

遊園地なんて、最後に行ったのはいつだろう? そもそも、かなめとデートらしいデートをしたのは、いつが最後だっただろう? 私は、自分の行動を反省し始めていた。ろくにデートに連れて行きもせず、他の男とデートをさせる……。気が狂っていると言われても仕方ない……。

昼過ぎ、亮からラインが来た。
”ありがとうございます! メチャクチャ楽しいです!”
そんなメッセージとともに、キャラクターと一緒に写る亮とかなめの写真が添付されている。かなめは、キャラクターから少し離れて真顔だ。亮は、キャラクターの肩に腕を回して馴れ馴れしい態度で目一杯笑っている。
二人の態度の違いが面白いと思ってしまったが、写真を断らずにこうやって一緒に写っているのが驚きだった。かなめの性格を考えると、こんな風にキャラクターと写真を撮ることなんてしないと思う。

私は、その写真を見ながら強い嫉妬を感じてやきもきしてしまった。ただ、やっぱり興奮も感じる。寝取られ性癖のせいだと思うが、ドキドキするだけではなく性的な興奮も間違いなくしている。

私は、今頃どんなことをしているのだろう? と思いながら、その写真を何度も見た。結局、それっきり何の連絡も来なくなってしまった。かといって、私から連絡するのも違う気がする。

私は、かなめのことを考えていた。165cmで、脚が長いスタイルのよい身体。もうすぐ35歳になるが、まだ体型は維持していて、無駄な肉はついていない。でも、ずっとバレーボールをしていたせいか、太ももや腰回りは筋肉質で太く見える。私は、そこがすごく好きだ。肉感的でセクシーだと思う。昔から、筋肉質な女性が好きだったし、太ももが太い女性が最高だと思っている。
かなめは、私の理想通りの女性と言っても良い。不満というわけではないが、一つだけネガな部分を挙げるとすれば、体格の割には胸が小さいことくらいだ。それでも、おそらくCやDカップくらいはあると思うので、貧乳と言うことでもない。

肉体的には理想通りだ。そして、顔も美人な方だと思う。黙っていると、少し怖いイメージを持ってしまうが、目鼻立ちはすごく整っていると思う。何よりも、色白なのが彼女の美しさを倍増していると思う。

考えれば考えるほど、私にはもったいないくらいの良い嫁だ。2歳年上で姉さん女房なところも、気弱で引っ込み思案な私にはとても心地良い。

私は、想像してしまっている。二人が手をつないで歩いたり、楽しそうに微笑み合っているところを……。そして、遊園地のお約束というか、アトラクションに乗っている時にキスをする……。そんなことまで想像していた。

身もだえしながらかなめの帰りを待つ私。すると、以外に早く帰ってきた。まだ、21:00前だ。おそらく、閉園時間は22:00くらいのはずだ。
『ただいま。疲れちゃった。お腹は? 何か食べた?』
かなめは、ぶっきらぼうに言いながらリビングに入ってきた。僕は、亮は? と聞いた。
『もう帰ったよ。そこまで送ってもらったけど、別に挨拶することもないだろ?』
かなめは、少し怒っているような雰囲気に感じる。でも、口調が妙に男っぽいので、何か引っかかっていることがあるのだと思う。かなめは、普段から姉さん女房そのものの態度だ。口調もちょっと男っぽい。でも、ここまではっきりと口調が男っぽい時は、自分に非がある時とか、何か謝ろうとしている時だ。

私は、それを思い出してドキドキしていた。非がある? 謝る? 何かそういうことをしてしまったのだろうか?

私は、お腹はすいていないと言った。さっき、カップラーメンは食べた。
『そう。じゃあ、どうする? 話聞きたいの?』
かなめは、ぶっきらぼうのまま言う。私は、すぐにうなずいた。
『じゃあ、ちょっと飲みながら話すか』
そう言って、かなめは冷蔵庫からビールを取り出す。そして、ソファに座ると話を始めた。亮が車で迎えに来て、そのまま遊園地に行ったと言う話だ。途中でコンビニに寄っておにぎりを買ったとか、そんな説明だ。
車の中で何を話したのかと聞くと、
『別に、大して話なんてしてないけど……。アイツはずっとしゃべってたか』
と、軽く笑いながら言う。その光景は、目に浮かぶ。ぶっきらぼうのかなめと、調子の良い亮。亮は、かなめのリアクションが薄くても、きっと話を続けたんだろうなと思う。

かなめが亮と二人きりで車で移動をした……。考えてみれば、なかなかないシチュエーションだと思う。自分の嫁が、他の男と車で二人きりで移動……。ありそうでないことだと思う。

私は、ドキドキしっぱなしだ。喉もカラカラになり、私もビールを飲んだ。かなめは、説明を続ける。淡々と、感想を挟むことなくあったことだけを話している。

遊園地について乗り物に乗ったこと、絶叫系に久しぶりに乗って楽しかったこと、ホラーハウス系は亮がビビり倒していて笑えたこと、そんな内容が続く。そして、ミニゲームでぬいぐるみを取ってくれたことの説明と同時に、袋から熊のキャラクターの可愛らしいぬいぐるみを出した。
『別に、いらないっていってるのに。ムキになって3千円くらい使ったんじゃないかな? まぁ、せっかく取ってくれたから、しかたなく持って帰ったけど』

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